
毛のしくみ・毛周期
まず、最初に毛のしくみについて理解していきましょう。
毛のしくみ
下記のイラストにて、毛のしくみを説明していきます。

毛根:皮膚の下にある毛の部分
毛球:毛の最下部の丸く膨らんだ部分
毛乳頭:毛球のなかにある、毛が生えるもとになるもの
毛母細胞:毛乳頭の上にあり、毛細血管から吸収した栄養をもとに細胞分裂を繰り返して毛が伸びる
バルジ:毛を生やす指令を出す部分
基本的に、ヒゲ脱毛では「毛根」自体をレーザー照射して、組織を破壊していくものになります。
毛周期について
毛にはサイクルというものがあります。「生える」と「抜ける」を繰り返しています。当然、脱毛しなくても毛は自然と抜けていきます。
「成長期」→「退行期」→「休止期」を繰り返すサイクルのこと

重要なポイントとして、レーザー脱毛や光脱毛では、「成長期」の毛にしか反応しないということです。
つまり、「退行期」と「休止期」にレーザー照射しても意味がなく、これらが「成長期」となって毛が生えてきます。
この理由により、1回の照射で全ての毛を脱毛することができないというわけです。
1回の脱毛で全体の10%前後脱毛できるかどうかです。つまりどんなに早くても、つるつるを目指す場合は、最低でも10回のヒゲ脱毛は必要ということになります。
主な医療レーザー(脱毛機)の種類

医療脱毛で使用される主なレーザー(脱毛機)の種類についてご紹介しておきます。
・ダイオードレーザー
・ヤグレーザー
・メディオスター
波長:755nm
照射方法:ショット式
波長:800nm
照射方法:ショット式/蓄熱式
波長:1064nm
照射方法:ショット式
この3種類の主な違いとしては、レーザーが届く距離(波長)です。
波長が短いほどメラニン色素への反応が強く、高い効果が得られます。
3種類の中では、「アレキサンドライトレーザー」と「ダイオードレーザー」が同等の効果があり、「ヤグレーザー」は少しだけ効果が劣ります。
また、効果が高いということは、それに比例してやけどなどの肌トラブルのリスクも高まるということを覚えておきましょう。
日焼けや色素沈着している部位やホクロ、もともと色黒のひとは照射できないことがあります。
その場合は、波長の長い「ヤグレーザー」、もしくは「メディオスター」が効果を発揮します。
最後1つの脱毛機が「メディオスター」です。
バルジ領域と呼ばれる毛を生やす指令を出している箇所を狙ってレーザー照射。
次に生えてくる毛を阻害するもの。効果を感じるまでに多少時間がかかる。
照射方法:蓄熱式(比較的新しい脱毛機)
ショット式と蓄熱式の違い
先ほどから、「ショット式」と「蓄熱式」という言葉が出てきていますが、両者の違いについて触れていきます。下記を参考にしてみてください。
照射方法:強い光を単発で照射
照射対象:毛根全体
肌へのダメージ:大きい
痛み:強い
脱毛効果タイミング:早い
照射方法:弱い光を連続して照射
照射対象:バルジ領域(その周辺)
肌へのダメージ:少ない
痛み:少し弱い
脱毛効果タイミング:遅い
どちらが合うかは人それぞれ違いますので、実際に試してみるのが1番です。
美容脱毛と医療脱毛の違い
ここはすごく重要なのでしっかりと抑えておいてください。
「エステサロンで行う美容脱毛」と「クリニックで行う医療脱毛」の違いについて抑えておきましょう。
最大の違いは、医療行為が行えるかどうかです。
エステサロンでは、毛根を破壊するような照射や肌トラブル時の治療などの医療行為を行うことができません。
つまり、先ほどの医療レーザー脱毛を使うことができないということです。
エステサロンでは「光脱毛」を利用することになりますが、医療レーザー脱毛に比べて脱毛効果が弱いです。その分、痛みが弱いというメリットもあるのですが、ヒゲ脱毛に相当な時間を要することになります。
場合によっては、何度やってもあまり脱毛効果を得ることができないなんてことも。

おすすめのクリニック3選
では、医療脱毛する場合、どこのクリニックがおすすめなのでしょうか?
まず、店舗が多いところを選びましょう!
人気なゆえに予約が取りづらいなどのデメリットがありますが、店舗数が多ければ場所を変えて予約も可能ですし、トラブルなど問題が発生した場合の対応などにも大きな違いが出てくるからです。
特に強い希望がなければ、次の3つのクリニックであれば問題ないと思われます。
・ゴリラクリニック
・メンズリゼ
SBC湘南美容クリニック
客層:女性が多い※AGAクリニックなどでは男性のお客さんのみ
脱毛機:選択不可(その時空いている脱毛機)
予約の取りやすさ:★★★★☆
昔からある美容クリニックです。信頼度は抜群です。
ゴリラクリニック
客層:男性のお客さんのみ
脱毛機:選択可能
予約の取りやすさ:★★☆☆☆
個人的におすすめのクリニックです。脱毛機も自由に選択できますし、男性のお客さんしかいないので恥ずかしくないです。
メンズリゼ
客層:男性のお客さんのみ
脱毛機:選択不可(クリニックが判断)
予約の取りやすさ:★★★★☆
TVCMでもよく流れている人気のクリニックです。
ヒゲ・脱毛に関するよくある疑問
ここからは、ヒゲ・脱毛に関するよくある疑問についてまとめてみました。
ヒゲを剃ったら濃くなるのか?


ヒゲを剃ると断面の範囲が大きくなります。毛先は尖っていますが、根本にいくにしたがって毛は太くなります。剃れば毛先がなくなり、根本の太い部分が見えるようになるため、濃くなったように感じるのです。
脱毛したら毛が硬くなる?


脱毛した場合、「硬毛化」という現象が発生する場合があります。脱毛による刺激で毛が太くなったり、硬くなったりするものです。
発生確率はそれほど高くないですが、継続して脱毛していくことで解消していきます。
永久脱毛したら二度と生えてこなくなるのか?


永久脱毛と聞くと一生毛が生えてこなくなると思うかもしれませんが、絶対には言い切れないようです。
とはいえ、脱毛することで基本的に毛は生えてこなくなります。
ですので、元のヒゲの状態に戻したいと思っても戻せるわけではないので、将来的にヒゲを伸ばしたいと思っている方はご注意ください。
ヒゲ脱毛ってどれくらい痛いの?

残念ながらヒゲ脱毛は痛みを伴います。
エステサロンで行う光脱毛でも痛みが無痛ではありませんし、医療レーザー脱毛の場合は、さらにレーザーエネルギーの出力が高いので、脱毛効果が期待できる分、痛みが強いです。
では、実際どれくらいの痛みなのでしょうか?
まず、脱毛機によって痛みの感じ方が異なります。
大きくは「ショット色」と「蓄熱式」で痛みの感じ方が異なります。
・ショット式:ゴムをパチンと弾いたものよりもう少し痛い
・蓄熱式:カッターで軽く切られるような痛み
どちらの痛みが耐えられるかは、人によって異なります。
「ショット式」は、1発の威力は強いものの同じ箇所を何度も照射しません。
一方、「蓄熱式」は、1発の威力は「ショット式」より劣るものの、同じ箇所を何度も照射するので痛みが蓄積していきます。肌にスライドさせながら照射していくので何気に辛いです。
また、その日の体調、乾燥している場合などによって痛みの感じ方が変わってきます。
どうしても痛みに耐えられないという場合は麻酔があります。
とはいえ、個人的にはギリギリ耐えられる痛みだと思いますので、そこまで怖がる必要はありません。
最後に
いかがでしたでしょうか。
当然、これらの知識を知らなくてもヒゲ脱毛はできます。ただ、しっかりと理解しておいた方があとあと後悔することが少なくります。
ヒゲ脱毛は時間とお金がかかります。ご自身の大切な時間とお金を守るためにも、脱毛に関する理解を深め、スムーズにヒゲ脱毛ができるようにしていきましょう。
これからヒゲ脱毛を検討されている方の参考になればと幸いです。
それではまた!!
今回はヒゲ脱毛する前に知っておいて損はない、ヒゲ脱毛の豆知識についてまとめてみました。これからヒゲ脱毛を検討している方の参考になればと思います。
【脱毛歴】
(SBC湘南美容クリニック:9回)→脱毛機はすべてメディオスター
(ゴリラクリニック:3回)→脱毛機はメディオスター1回、YAG(ヤグ)レーザー2回